C-0001-lighter-Tinnitation
危険度:XX
【外見】—金属でできたコオロギのような見た目をしています。特徴的なのは振動する羽で、これをこすり合わせて音を出していると考えられています。金属のような「見た目」をしているだけであり、全長4cm程度の個体であれば、その重さは重くて1gもありません。
【生態】一年中活動しており、普段は雑食で、無気配植物の葉などを好んで食しますが、繁殖期の時など、エネルギーを必要とするときのみ、人間の首元や肩に非常に細い針を刺し、血を吸います。この時血液の凝固の阻止や自己防衛のためと考えられる、分泌液の注入を行います。これには脳の働きに関与する物質も含まれており、耐性のない人は瞬間的に貧血、倦怠感等の症状を感じることもあります。そして更に、仲間や繁殖相手を呼ぶために、羽を擦り合わせて「キーン」という音を出します。本来なら聴くことのできない、不可聴な音ですが、分泌液の注入されている人のみ、何故か聴こえてしまいます。
吸血対象が大きく動いたときも、危険を察知して鳴くようで、例として、椅子から立ち上がる時などが挙げられます。
【状態】日本全土に何千万匹と存在しており、全ての捕獲は不可能ですが、当研究所ではカゴに入れて100匹飼育しています。(4/19現在。)
【捕獲方法】長時間動いていない人の肩に乗りながら血を吸っている事がよくあるため、無気配生物を視認できる人間であればコオロギを捕まえるのと同じように、容易に捕まえる事ができます。
【補遺1-調査成果】食す事は可能か?(調査担当;渡辺走馬)
結論;処理を施せば可能である。
詳細;A1.素揚げにして食べてみる。A2.見た目はまるっきり昆虫食であり、美味しそうにも見える。A3.口に含み、嚥下すると同時に強い頭痛と吐き気を催した。A4.これはこの虫が持つ分泌液も同時に摂取してしまったからであると見当付けた。
詳細;B1.詳細Aの反省を活かし、分泌液が多く含まれる頭部を除き、同じように素揚げすることにした。B2.食べてみると鉄っぽい風味が広がった後、海老の風味を感じた。そう、海老である。B3.昆虫食としてのコオロギが甲殻類と似たような味がする、という話は有名であるから、これも同じようなものであると考えた。
詳細;C1.私の味覚のみでは信憑性に欠けるので、他の研究員にも食べさせ、反応を聞く事にした。[対象/対象のコメント/私のコメント]C2.対象;当研究員M/「わからない。」/Mは無気配生物を視認できない。味も確認できないのだろう。C3.対象;支部長・照空/「血の味がして、単純に不味い。」/実際、鉄のような風味が血の味にも近しい。C4.対象;緊急処理班長・誘蛾/「スナック感覚で食べられて美味しい。鉄分補給できそう。」/栄養素の補給がどの程度可能かは今後検証の余地があるだろう。
所感;大量に生息しているため、意外と利用価値はあるのかもしれないと思えた。
支部長コメント;走馬くん、すぐ生物つかって危なそうな事するのは控えてもらえるかな。食べるなだまだしも、無気配生物視認できない人に無理やり食べさすとか論外だよ。今後注意するように。

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