I-0002-BlacK/エモスキート:笑っちゃいけないのに…!

エモスキート 危険度:XX

分布

普段は異次元で生活していますが、人間が負の感情を抱きやすい時期や場所(時期で言えば新生活に不安を覚える春や単純に暑い夏、場所なら悲しみの感情が集まる葬式場など)にメスの個体が出現することがあります。特に葬式場は一番発見報告が多いです。

外見

全身が刺々しくなったヒトスジシマカのような外見をしています。トゲは次元を移動するために機能しているようで、実験のためにトゲを全て切除した個体は次元移動を試みるも失敗しているような行動が見られ、十数分後に衰弱死してしまいました。トゲを切除したことが原因なのか、こちらの次元に長時間留まったことが原因なのかは調査中です。

生態

こちらの次元の蚊のメスは生物から血を吸いますが、エモスキートは血ではなく負の感情を吸います(以下、この行為を吸情と表現する)。
エモスキートが吸情する際、負の感情と正反対のポジティブな感情を注入してきます。こちらの次元の蚊と同様に考えるなら、この行動には吸情を助ける効果があると推測できます。結果として、エモスキートに吸情された人間は思わず笑ってしまいます。葬式中の失笑恐怖症の発症と見られる事案の何割かはエモスキートが原因であると考えられています。
満足するまで吸情すると、エモスキートは異次元に帰っていきます。

捕獲方法

危機を感じると即座に異次元に逃げるため、捕獲は非常に困難です。また、エモスキートを長時間、健康な状態でこちらの次元に留めておく方法は現在模索中です。

追記:████/██/██

エモスキートの更なる生態調査をしていたところ、『P-0002-BlacK:チキュウ』がエモスキートを補食している場面が目撃されました。これはチキュウの「一々負の感情を増幅させてから補食する」という一見非効率的に思われる行動が実は「負の感情を増幅させてエモスキートを誘き寄せ補食する」ためであった可能性を示唆しています。もしこれが事実なら、こちらの次元の生物が異次元の生物を狩ることに特化した進化をしたということになります。今後、チキュウとエモスキートの関係についてより詳しい調査を行っていく必要があります。これは異次元とこちらの次元を繋ぐ、極めて重要な発見なのですから。

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