P-012-Protocolねこ/クロパラサイト:寄生生物

研究担当:第零生物研究支部

クロパラサイト 危険度:XX

発見場所

この生物は、宇宙から降ってきた隕石の中にいた生物です。

生態

この生物は脳に寄生します。高知能です。

寄生事件

20XX年11月2日に以下の事案が発生した。

同日10時30分、研究員水無月 白および保全部隊3名が、クロパラサイトの観察を行っていた。

観察中、クロパラサイトが水無月 白研究員および保全部隊3名に寄生した。

11時30分、経過観察から戻らないことを不審に思った同僚が現場を確認したところ、保全部隊3名の死亡が確認された。

水無月 白研究員の姿は現場にはなく、所在不明であった。

-水無月研究員の記録-

記録者:水無月 白

記録日時:20XX年11月2日

私は、どうしたらいいのかわからない。

今日、仮称として「クロ生物」と呼ばれている黒い生物と接触した。

この生物が何なのか、危険なのか、そもそも生物ですらないのかも、まだわかっていない。

経過観察中、私たちの体に異常が出た。

それがこの生物による影響なのか、環境要因なのかは不明である。

その後、保全部隊が突然私に襲いかかってきた。

彼らは意識を失ったように見えたが、なぜそうなったのか説明できない。

なぜ自分が保全部隊に対抗できたのか理解できない。

私は一般人で、戦闘訓練も受けていない。

それなのに体が勝手に動いた。

理由はわからないが、強い恐怖を感じた。

考える前に、私は研究所から離脱していた。

記録者:水無月 白

記録日時:20XX年11月3日

私は、ある友人を頼ることにした。

そいつとは昔からの仲であり、助けを求める相手として他に思い浮かばなかった。

友人は、こころよく私を受け入れてくれた。

私は、あの事件について知っている限りのすべてを話した。

その結果、私は友人に匿ってもらうことになった。

現在は、その友人と共に、この生物について、そして今の自分の状態についての解析を始めている。

記録者:水無月 白

記録日時:20XX年11月6日

研究を始めてから、3日が経過した。

その結果、この生物についていくつかのことが判明した。

この生物は、寄生生物であること。

また、脳に寄生する性質を持つこと。

そして、私自身がこの生物に寄生されていることが確認された。

なお、本記録内では、この生物について 「クロパサイト」と呼称することにした。

これは正式名称ではなく、暫定的な名称である。

ここで一つ、疑問が残る。

私は寄生されているにもかかわらず、なぜ現在も無事でいられるのか。

記録者:水無月 白

記録日時:20XX年11月7日

この日の夜、頭の中で何かが私に語りかけてくるような感覚があった。

翌朝、私はこの現象について検討した結果、現在「クロ生物」と呼称している生物と関連している可能性が高いと判断した。

ただし、これが実際に当該生物によるものなのか、別の要因によるものなのかは現時点では断定できない。

記録者:水無月 白

記録日時:20XX年11月8日

また夜になり、頭の中で何かに語りかけられる感覚があった。

その内容は、以下のようなものだった。

「俺は、お前の脳に寄生しようとした。しかし失敗し、お前の自我が残ってしまった。

その結果、お前が死ねば俺も死ぬ状態になった。

だが、俺を取り除けばお前も死ぬ。

だから俺は、お前が死なないよう協力する。」

以上は、私の頭の中に直接伝えられたと感じた内容であり、実在の意思なのか、私自身の思考によるものなのかは現時点では判断できない。

記録者:水無月 白  

記録日時:20XX年11月9日  

私は、頭の中で語られる当該現象が、クロパサイトによるものであると判断した。  

その後、私はクロパサイトと対話を試み、互いの状況について協議を行った。  

結果として、私はクロパサイトと一定の条件のもとで契約を結ぶに至った。

・水無月とクロパサイトは敵対関係を取らず、相互の利益を優先した共存関係を築くものとする。

・必要に応じて、水無月は自身の身体の主導権を一時的にクロパサイトへ受け渡すことを許可する。  

 ただし、完全な支配は認めない。

・水無月は、クロパサイトの能力を自身の意思で使用する権利を有する。  

 能力の使用条件および制限は、双方の合意に基づき調整されるものとする。

・クロパサイトは、以下の利益を得るものとする。  

 - 水無月の感覚・知識・経験へのアクセス  

 - 現実世界における観測および行動機会の獲得  

 - 自己の存続および進化に必要な環境の確保  

・クロパサイトは、水無月の人格・記憶・意思を不当に改変してはならない。

・本契約は、双方の存在が維持される限り有効とする。

記録者:水無月 白

記録日時:20XX年11月10日

私に寄生しているクロパサイトを、以後「クロ」と呼ぶことにした。  

私は研究所へ戻り、この出来事のすべてを所長に話す決意を固めた。

記録者:水無月 白

記録日時:20XX年11月11日

私は所長にすべてを話した。  

その結果、今後については時間をかけて考えるよう言われた。

記録者:水無月 白

記録日時:20XX年11月15日

私は第零生物研究支部への異動を命じられた。  

この記録は、すべて所長に提出した。

補遺

通称「クロ生物」は、正式名称を「クロパサイト」に改名された。

補遺2

現在わかっていることとして、寄生されると再生能力、身体能力、反射神経、筋力の出力効率、バランス感覚が強化される。

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