マヨヒギ 危険度:XXX
生態
スギのような外見の植物です。日本の██県北部でのみ自生しています。T-0001-BlacKが群生しているこの地域は、地元住民から「禁足地」と呼ばれているため、本稿においても禁足地と表記します。T-0001-BlacKは、禁足地内部にいる人間以外は目視することが出来ません。そのため、禁足地の外から禁足地を観測すると、何もない平原に見えます。T-0001-BlacKは禁足地に迷い込んだ人間から精気を吸い取って生きています。
T-0001-BlacKの花粉を吸い込んだ人間(以下、ターゲットと表記)は、禁足地に行きたいという強い衝動に駆られます。この時点ではまだ、ターゲットには助かる見込みがあります。力ずくで押さえ込む、或いは密室に閉じ込めることでこの衝動は薄れていき、やがて消滅します。
問題はターゲットが禁足地に入ってしまった場合です。ターゲットからもT-0001-BlacKの姿は視認できないはずですが、なぜかターゲットはT-0001-BlacKを避けるように前進し、禁足地の中心に移動します。この段階まで来るとターゲットはT-0001-BlacKを視認できるようになります。これはターゲットに混乱をもたらし、禁足地内をさ迷い歩かせて広範囲のT-0001-BlacKが精気を吸い取るためであると考えられます。
捕獲方法
現状、有効な捕獲方法も探索方法も確立されていません。何より、T-0001-BlacKを禁足地から持ち出すことがどんな結果を招くか分からない以上、余計なことはしない方が良いでしょう。
あるターゲットの手記
禁足地の中心から2kmほど離れた地点で、一冊の手帳が発見されました。書かれていた文字は非常に乱雑で、解読は困難を極めました。内容から察するに正気に戻った段階のターゲットが書き残したものであると思われます。
一旦状況を整理してみることにした。まず俺は普通に散歩していた。朝の6時くらいだったか。禁足地の周りを少し歩いた。そしたら突然、柵の向こうに行きたくなって気付いたらここにいた。何が起きた?禁足地なんて嘘っぱちだと思ってた。ただの原っぱだろ?どうやったら神隠しなんて起きるんだよ?ここはどこだ?なんで森の中にいる?ここはきんそくちなのか?俺はいつの間にここにいた? とにかく、考えてることを全部文字に起こそう。じゃないと頭がおかしくなりそうだ。
やっぱりここは禁足地なんだろう。ずっと抱えてた変な違和感の正体がわかった。この森、動物がいないんだ。ハトもカラスも、あんなにやかましかったセミのこえも聞こえてこない。無くなると案外さみしいもんだな。俺の足音以外何も聞こえない。早く帰りたいめまいがする。頭痛もだ 足がフラフラする、力が抜ける 抜けるというより吸われてるんだ 森に。
分かった。俺の負けだ。降参だよ。だからはやく帰してくれ。俺を ここから。頼むよ
(ページの下部にマルバツゲームが書かれており、バツが勝っています)
ねむい
(原文ママ)
この日記はドローンで回収しました。
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