I-0002-sakae 炊飯器(野生種) 危険度 X
【生態】
炊飯ジャーに酷似した果実を付ける異次元の植物。果実のみを里山で発見できる。
殻斗(かくと:どんぐりのような殻)を持った果実のみをこちらの世界に送り、発芽の成功率上昇を狙っていると考えられている。発芽後一か月程度で元々生息していた異次元へ周辺の土ごと転移する。
殻斗の形状や色が非常に炊飯器と似ており、刈り払い機で切っても刃の方が負けるほど強固である。
本物のように蓋を開けることはできないのでそこで見分けが可能。
発見当初は超擬態生物とも考えられたが、次元間の転移が確認された為、炊飯器への擬態能力よりも次元移動能力の方が重大性を持つとし、異次元生物に分類した次第である。
頼むから草に紛れて存在しないでくれ。何分かけて笹刈刃を研いだと思っているんだ。確かにさ、先輩方は五分もあればアサリ出しも終わっちまうけどさ、こっちはまだ慣れてないんだよ。何で8mmのヤスリ使ってんのに先端研げねぇんだよ。何が違うんだよ。別に炊飯器だけに怒ってるわけじゃないんだよ。農業用の網が何で山に落ちてんだよ。絡まるからやめてよ。トタンとかトースターもおかしいって。鉄を切ったら一瞬で刃が駄目になるんだよ。切れなくなる程度じゃないんだよ。刃が潰れて修正が難しくなるんだよ。着いていくのに精一杯なのに鉄なんて切ったらヤバいからね。だからって野生化したトマトとかカボチャは良いって話でもないんだよ。自分の土地なのは分かるよ。でもさ、それって山を管理する気ありませんって言っているようなモンじゃん。野生動物が寄って来る可能性もあるからマジで捨てないでよ。何より刈った後の水分が蒸発する湿度に混じってトマトくさいのは精神の何処かがすり減るような気がする。……これ何の話だったっけ?
【生息域】
人間の生活圏に触れる程度の山林。
炊飯器に酷似した見た目であることも踏まえて何かしらの方法でこちらの世界の固く形状が似たものを探知している可能性がある。
【味について】
頑張って割れば中には乳白色の大きな種子がつまっており、アカガシに似た味で灰汁が強く、そのままでは食べられたものではない。灰汁抜きした後砂糖と煮れば美味い。
山菜のシーズンが終わった後の初夏の珍味とのこと(國井研究員談)。
(下記はどんぐりの味の参考動画)

【捕獲方法】
山林に行けばいい感じに落ちているので拾えば捕獲が可能。
※注意※
・元いた次元へ転移する際、周辺に存在する物質ごと転移させるので保管には十分注意すること。(サカエ支部では一回やらかしました)
・長期間保存したい場合は必ず種子を殻斗から取り出し、細かく砕いて冷蔵~冷凍の種子が発芽しない低温下で保管すること。
・不要な部分に関しては即刻の焼却をお勧めする。
ちなみに本物の炊飯器もよく山に落ちている為、きちんと見分けをしてから持ち帰ること。
【破壊試験】
試験1
・使用機材、方法
刈り払い機(36枚笹刈刃)、ノコギリ、ジグソー(木用刃)を用いて殻斗の破壊を試みる。
・結果
いずれも傷が表面に付くのみで破壊に至らなかった。
刈り払い機で「誤って」破壊を試みた支部長は後に國井研究員に〆られていました。
ふざけんなよ、刃ぁガッツリ変形してんじゃねえか!全体的にグラインダーで形から直さなきゃいけねぇじゃねぇかよ!!
試験2
・使用機材、方法
大ハンマー(5㎏)、金属製楔を用いて打撃に因る殻斗の破壊を試みる。使用した I-0002-sakae は試験1で使用したものと同じである。
・結果
微細な粉が飛び散っていることは確認できたが、破壊には至らなかった。微細な粉も表面に付着していたチリの可能性がある。
試験3
・使用機材、方法
K〇MAT■U PC138のアタッチメントを解体用つかみ機に交換し殻斗の破壊を試みる。
・結果
破壊に成功。
重機を操縦した桑原研究員曰く「木と言うより、コンクリートの塊を割る手ごたえに近かった。圧力をかけていって、ある一定の瞬間に割れるような感じ。でもコンクリートより明らかに硬かった。何なんですかアレ。本当に植物なんですか?」とのこと。
試験4
・使用機材、方法
沈まぬ夜支部の小林卣月氏に協力していただき、サカエ支部では扱えない銃火器等を用いての殻斗の破壊を試みた。(実験の詳細はここの「心の奥に狂れる物」より)
・結果 (お願いですから装備を聞いておいてください)
剣みたいなものを用いた破壊 → 失敗
拳銃っぽいものを用いた破壊 → 失敗
???(手刀のようなもの)を用いた破壊 → 成功
小林卣月、俺は裕二に殺傷能力の高い拳銃をブチかましたこと赦してねぇからな。
文責:サカエ支部
.png)


コメント