危険度 : X
外見
テンビロウは一般的に流通している点鼻薬に擬態しています。
これまでに██社、██社、████社の製品への擬態が確認されています。
後述の繁殖期以外は主に水辺に生息しています。
繁殖期は静止していますが、歩行・跳躍を含む自律的な動作が可能です。
生態
テンビロウはその体内で以下の3種類の体液を分泌・貯蓄します。
①抗ヒスタミン液
比較的即効性のある、一般より良質な抗ヒスタミン薬です。
鼻水やくしゃみ、皮膚の痒みを抑えます。
②保湿液
ヒアルロン酸やグリセリンを含んでおり、非常に高い保湿性を持ちます。
この体液により集められた花粉が鼻腔内で一気に乾燥することで、アレルギー反応がより激しいものになります。
③消化液
タンパク質分解酵素を含んでいます。
これによって体外で主食である弱った昆虫や魚、またはその死骸を消化し、噴射口から捕食します。
テンビロウは繁殖期に限って、人間の鼻汁及びその中に含まれる老廃物を吸い出すことで捕食を行います。
また、捕食行動は決まって体液の噴霧の直後に行われます。
テンビロウは繁殖期になると③を分泌しなくなり、人間の家に潜伏します。
繁殖期の初めは①のみを噴霧しますが、外的要因によって噴霧を行ったときから②の分泌量が増え始めます。
テンビロウの卵は殻をもたず、人間の鼻腔内で孵化します。
そのため、人間の鼻汁で乾燥から、人間の鼻垢で衝撃や微生物などから身を守っていると考えられています。
卵の直径および幼体の体長は1㎜前後で、多くの場合嚏によって人間の体外へと排出されます。
新しく生まれたテンビロウは母体の率いる群れで暮らし、成体になると巣立っていきます。
群れの全員が巣立ったとき、母体は再び繁殖期に入り、これを繰り返します。
テンビロウの寿命は1~3年です。
捕獲方法
自身にとって敵だと判断した対象には、③の噴霧や体当たりなどの手段で抵抗を試みます。
直接触っても問題はありませんが、体液の噴霧には注意しましょう。
追記
この不可視生物が発見されたきっかけとなった最初の報告者(20代 男性)から発見の経緯について証言を得ることができました。
以下はその内容です。
「この点鼻薬はお店で買ったんです。
…はい。いつもと違う道で帰ってたら見つけたんです。
男の人が1人で切り盛りしてるお店で…
『期間限定ですよ』って言われたので、つい…
でも、後日行ってみたら、なくなってました。
もともとそんなものなかったみたいな、更地になってて…
確か看板に…
『イミナントカショウテン』って、書いてありました。
はい。漢字で…」
更なる調査の結果、証言にて言及されていた店舗の名称は「忌蓼商店」であると仮定されました。
店舗は頻繁に移動しており、超擬態生物を商品として販売している可能性があります。
現在、弊支部の人員を総動員して情報を収集しています。
自然で暮らした個体を鼻に挿すとなると衛生的な危険性があるのでは、と思いましたが、
どうやら噴霧によって体を清潔に保っているようです。
人間の鼻水から水中の死骸、果ては自身の身体まで綺麗にするとは…
流石、掃除屋さんですね。
.png)


コメント