P-0001-LIghtER-ペインアッドー/初めての痛みを覚えていますか。

P-0001-lighter-ペインアッドー
危険度:XXX
【外見】—黒色のフード付きマントを頭から被った老婆の姿をしています。右手には真紅のリンゴを、左手には蛇を模した木製の杖を持っています。


【生態】—ペインアッドーは未満児の前に姿を現し、自らの持つ林檎を無理やり食べさせるだけして消えてしまいます。この行為は全ての人間が経験していると考えられますが、記憶の精度はまちまちであり、忘れてしまっている場合が殆どです。ここでの未満とは3歳以下の小児を指します。『ペインアッドーに林檎を与えられて初めて「痛覚」を獲得する』『生まれる前に林檎を与えられた赤子は腹の中で死んでしまう』などといった説もありますが、多くの場合林檎を与えられた場面は忘れており、未満児への対話は叶わないので、真偽は不明です。


【捕獲方法】—直ぐに姿を消してしまう事から、確立されていません。しかし、ペインアッドーの持つ林檎は無気配生物を察知できる場合、未満児に与えられた物を採取することができます。しかしながら、どのように保存しても3日程度で腐敗と似た損傷を受け、消えてしまいます。
未満児から林檎を採取する際、未満児は林檎に執着しているような態度を取ります。暴れる事もあるため、注意が必要です。


【経過】捕獲、対話などに向け、研究が進められています。


【補遺1/林檎の調査結果】成分分析では普通の林檎と比べ、差異は発見されませんでした。成人、未満児、人間を除く哺乳類等に林檎を与えた場合は激しい痛みが生じる・林檎に対して理由不明の激しい拒否感を示すという結果のみが得られました。

【補遺2/欧米一部地域に語られる伝承】内容には語り部によって多少の差がありますが、広く語られている内容のあらすじのみここでは記載。実際、この寓話が語られ始めた時代には毒を盛った林檎などの果物を人に与えるという無差別殺人事件があったと言われています。

La vieille femme à la pomme douloureuse痛むリンゴを持つ老婆
昔々、幸せに暮らすお婆さんと少女がいました。お婆さんは毎日のように少女に向かって「あの木になる林檎だけは食べてはいけないよ。」と厳しく伝えていました。少女は言いつけを守り、いつも食べないようにしていました。ある日、お婆さんは不慮の事故で亡くなってしまいます。少女が深い悲しみに暮れていると庭先に生る真紅の林檎が目に飛び込んできます。「今思えばなんて美味しそうな林檎なんでしょう。」そう思っているとどこからか蛇がやってきて林檎を美味しそうに食べてしまいます。それを見た少女は「私も食べてしまおう」と口走り、木に登り、勢いよく手でむしり、そのまま一口で食べてしまいました。すると、「ああ痛い、痛い!!!」少女は激しく痛がり、木から落ちてしまいます。少女は体中から血が噴き出し、水がぬけたようにしおれ、深い皺を全身に湛えた老婆の姿になってしまいました。そうしてそのまま三日三晩痛がった少女だった老婆は他の人にもこの苦しみを味わわせようと、狂気的な笑みを浮かべ街に走っていきましたとさ。
もし、知らない人があなたに美味しそうな林檎をくれようとしても勝手に食べてしまってはいけません。その人はあなたにも同じ痛みを与える老婆が化けた人かもしれませんからね。もしも既に食べてしまったのなら…あなたはみるみる内に年を取り…死んでしまえ。

【必要調査明記】照射支部長に提出済。紙媒体で保存済。-責任者/大崎照空(照射支部長)・文野いさり(生物処理室長)

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