T-050-starkaki/イハナイ:頭からはどんな音が?

イハナイ 危険度:X(暫定)


【外見】
恐らくシラミのような外見をしています。最前腕はオケラのような形をしています。


【生態】
かつては日本人の頭髪(特に髷(まげ))に生息していたと、大規模生息域「ベバフィニティル図書館」所蔵書籍『ハローアットヒューマンバイインビジブル』(原題ママ)に記述されています。明治時代以前は多く生息していたようですが、明治維新を境に減少したようです。
イハナイは原始的な不可視生物であり、皮質や汗、油等を捕食していました。髷の中を泳ぐようにして移動していたようで、その移動の際、口元に現れ続ける皮脂等をそのまま捕食していたとのことです。すき油等の油も好んで捕食していたためによく髪型が崩され、それに憤慨した殿が念入りに頭を洗うようになったという記録もベバフィニティル図書館には残されています。
特筆すべき点として、イハナイは死亡する際に「南蛮の楽器でも再現し得ない不快ではあるが清々しい音色」と表現される音を発したようです。しかし一匹一匹で鳴らされる音の大きさは微小なものがあり、正確に聞くには大量の一斉に死が必要でした。そんな機会が、1871年の断髪令に起因して訪れました。髷の衰退にも繋がったこの命令で現代的な薄く広い髪型(所謂散切り頭)が増え、日本人の局所的な髪密度は低くなりました。そのため髷によって守られていたイハナイは頭部への軽い衝撃でもあってなく死ぬようになり、そうした死の積み重ねによりイハナイは絶滅しました。
「散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする」という言葉は、イハナイ大量死の形跡です。


【考察】
イハナイが日本にて繁栄したのは、恐らくは髷の影響が強いでしょう。髷がイハナイにとって最大のシェルターとなり、安全な繁殖を可能にしたのだと思われます。

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