
危険度:XXX
外見
全長は優に10mは越えていると推定されています。
人間の上半身の骨格に類似していますが、腕が異様に長く、頭部は黒い霧が掛かっているように見えます。
見える範囲の色は全て黒色です。前述した形態的特徴と併せて、死神や悪魔のような禍々しい印象を観測者に与えます。
生態
《出現時期》
約60年に1度、現在は周期的に8月頃に出現します。
この周期は出現の度に少しずつズレていることが判明しており、直近の出現から数えて5度目(300年後)には10月頃に出現するようになると言われています。
《出現地点》
出現時期になると、ランダムな世界中の海のどこか一か所の、海上から30mほど上空に出現します。
《出現による影響》
ウナバラナギアラシが出現すると、波の音や風の音などのあらゆる音が消失します。
この現象はT-0004[セイキュウ]が引き起こすものと酷似していますが、セイキュウが行う音の吸収は「部下に伝達する周辺情報の収集」を目的としているのに対し、ウナバラナギアラシが行う音の吸収はそれとは全く異なる意味を持つと考えられています。
更に、ウナバラナギアラシが出現すると、まるで嵐が来たかのように波も風も荒れ狂う現象が発生します。一説には「空中に一瞬にして大質量の物体(=ウナバラナギアラシ)が出現することが原因」と言われていますが、それにしては不自然な点が多く、現在も活発に議論が行われています。
《出現記録》
現状で最新の出現記録は2026年8月20日の、茨城県果南ヶ浜でのものです。
同日の当該地域は夏休みということもあり人が多く、岸では数十人程度、海上では1000人を越える行方不明者・死者が発生しました。また、付近に存在した5隻の船舶が難破しました。
これはウナバラナギアラシ出現による記録上の被害の中で、4番目に大きな被害を出したものになりました。
当時のウナバラナギアラシはその場に5分ほど留まった後、特に何もせず消失したと記録されています。これは当該記録に限った話ではなく、ウナバラナギアラシがその場に佇む以上の行動を取ったことはありません。
《食性》
前述したとおり、ウナバラナギアラシは自身の周囲(具体的な範囲は不明。自身を中心に半径0.5km程度?)で発生したあらゆる音を吸収します。そして、これ自体がウナバラナギアラシの捕食行動であると考えられています。
ウナバラナギアラシは基底次元において何のアクションも起こさず、時間経過で消失するため、基底次元でのこの行動は他の次元に移動する際に基底次元を経由して軽く栄養補給しているだけという説が有力です。
この次元移動はウナバラナギアラシ流の、超大規模な「渡り」の一環なのではないかと考えられています。
考察
《海である必要性》
上記のとおり、ウナバラナギアラシが食事の場としているのは海上ですが、これは「常に大きな音が発生し続けていて、自身が姿を出せる開けた空間」という条件を満たしているためであると弊支部は考察しています。
《大時化との関連》
ウナバラナギアラシの出現と同時に発生する海が荒れる現象ですが、上記の仮説では説明の付かない点も多く確認されており、より多くの轟音を発生させるためにウナバラナギアラシ自身が引き起こしているという考察が主流です。
.png)


コメント