I-0815-atakuru/逶虵陽炎:暑すぎて目が眩らむ。

以下は逶虵陽炎の発見経緯です。

「やっべぇ……また逃がした。」

 どうしようか。またアリャキエダを逃がしてしまった。前逃がしたときは大変な事になったしなぁ。とりあえず、先ずは誰にもバレないように……

「何してるんですか?しぶちょーさん?」

 !?

「あぁ、なんだ……コウとアンか。」
 そこに現れたのは不可視生物兼支部員であるコウとアンだった。
 2人はまだ幼いから、うまくいけば口封じは容易か……

「しぶちょー、また、わるいことした?」
「い、いや~それ程悪い事でもねえんだがな、あんま大きい声出すなよ……」
 俺は取り敢えず今の状況を説明した。

「「ええー!!」」
「どうするんですか、前も大へんな事になったのに。」

 そうだよなぁ、やばいよなぁー。何か解決案を……。
 ん?待てよ、この2人は不可視生物なだけあって『特殊能力』を持っている。この2人なら!

「お前ら、悪いが探しに行ってくれないか?」
「えー、ばれたらこっちもおこられるじゃん。」
「いや、ばれなきゃ問題ねぇ。分かるか?これは俺とお前らだけの秘密の作戦だ。行ってくれるか?ヒーローたち。」
「ま、しゃーねーな。」
「貸し1だよ!しぶちょー。」

 ……あぶねぇ、何とかなったぁー。よし!幸運を祈ってるぞ!2人!


「……とは言ったもののぜんぜんいないなー。」

 とある街の、とある公園の中、行き詰った2人はベンチに座って休んでいた。
 意味のないまま時間は過ぎ、気が付けば時刻は昼の12時半をまわっていた。
 怠いくらいの快晴がが2人を襲っていた。

「うーん。『能力』も多分使っちゃよくないだろうし、どうしようかなぁ。」

 黒髪の少女アンがポツリと呟いた。
 2人にはそれぞれ『特殊能力』が備わっているが、周りへの影響が大きく使用は許可制となっている。

「ん!今ヘビみたいなのいた!」
 アンが何かを見つけたようで、急いで立ち上がり公園の外へ駆けていった。

「おいまて!」
 白髪の少年コウが急いで注意したが、生憎、その声も伸ばした手もアンにはもう届かず、彼女は横断歩道へ飛び込んだ。

「つかまえt」

「そっちは、赤信号―――」

「え?」

気付いた時には遅く、振り向くとスピード超過のトラックが、今、アンを――

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