危険度:X
外見
細長いドーム型の身体に、木の枝やパイプが突き刺さっています。全長は190cmほどです。全身に無気配性があります。
地面と接触している部分には植物の根のような細長い触手が生え、蠢いています。足のようにも見えますが、フカシギにこれを用いて移動を試みている様子は見られません。
身体の表面には人間のものに近い構造の目と、牙と思われる白い突起物が複数生えている部分があります。ただし、目は全身から流れ出ている茶色の液体に埋もれていますし、突起物は牙のようには噛み合いません。
全身を覆う液体からはヘドロのような悪臭がします。成分を解析した結果、ヒトの血液とほぼ完全に一致しました。
身体下部の皮膚には記号のようなものが描かれた金属製のプレートが焼き付けられていました。下記画像は記号の写しです。

生態
《食性》
身体に突き刺さっているパイプから絶えず空気を吸引しているため、空気中の何らかの成分を摂取していると考えられます。
排泄物は確認されていませんが、全身から流れている液体をそれに類するものであるとする説が唱えられています。
《睡眠》
24時間の監視を実施しましたが、睡眠をとっている様子は見られませんでした。そもそも、初発見地点から少しも動いていないため、常に眠っているようなものである可能性もあります。
《繁殖》
現時点で1匹しか発見されておらず、かつ生殖器も見受けられないため、可能性があるとすれば無性生殖ですが、細胞がヒトのものとほぼ同一であることを考えると可能性は低いでしょう。
《起源》
以上の特徴から、フカシギは野生動物ではなく、何者かによって作られた人工生命であるという説が有力です。
上記のマークがフカシギを作った組織ないし人物を表すものであると考え、追加調査を行っています。
発見経緯
フカシギは2021年9月15日、とある事件のために■■県の旧■■村を捜査していた■■県警のメンバーの一人、無気配生物を知覚できる■■氏により発見されました。
■■氏は初め、フカシギの存在を秘匿しようと考えていたらしいのですが(話す機会が無かったとも)、旧知の仲であった『黒烏の衆』支部の水戸研究員にはフカシギのことを話し、そこから弊支部でフカシギを管理するに至りました。
また、近くの廃屋の中にあったテーブルの上に一枚のメモ用紙が置かれており、用紙には下のような文章が書かれていました。最後の一文のみ、無気配生物を知覚できる人間しか読むことができませんでした。
彼には醜像化と気配処理を施した
彼に話題をさらう資格は無かったからである
彼は己の醜悪な欲求を満たすためだけに行動し、あまつさえそれを芸術とのたまったからである
なれば彼自身もまた歪んだ芸術と成り果て、見えざる者にはけして見えないオブジェとなって、悠久を苦痛と共に過ごすべきであろう
STEAL THE SHOW
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