PI-8931-ibeno-狂/人造不可視生物・大王百足〈狂〉:終りを運ぶ虚勢の厄災(第六等級不可視生物事案-ibeno第一号:厄災、復活)

PI-8931-ibeno-狂

人造不可視生物兵器・大王百足〈狂〉(ZinzouHukasiseibutu・Daioumukade〈kyou〉)

危険度:XXXX(都市機能に甚大な被害の恐れ)

このレポートを閲覧するにあたって

以下は現時点でこのレポートと関連性があると確認された資料です。ご一読を推奨しますが、全てを読まなかったとしても内容は概ね理解できます。

レポート内に名前または生物・関連文書が登場する支部

生態・基本情報

人造不可視生物・大王百足〈狂〉(以下、大王百足〈狂〉)は、現在2体確認されている、最大650mの百足に似た体に、鴉の翼、赤い角、蜘蛛のような足をもった無気配及び異次元人造不可視生物です。

大王百足〈狂〉は無気配生物と異次元生物の特性を併せ持っています。
通常の人間には、知覚が困難ですが、その大きさゆえ、そこに何かがいるということは感じ取ることができます。

大王百足〈狂〉は、自身の目の前と出現予定の場所に異次元への穴を開き、移動を行います。

通常、大百々足は鳴き声を発しませんが、大王百足〈狂〉は声帯に似た器官を有しており、以下のような鳴き声を発します。

通常種の大百々足に備わっていた、噛み付くと恐怖を増幅させる物質を注入するという特徴も備わっています。しかし、ほとんどの生物は恐怖を増幅させられる前に死亡します。

大王百足〈狂〉は大型の哺乳類を主に捕食します。人間も例外ではありません。

大王百足〈狂〉は江戸時代中期に、唯吉の長男の次男の子孫(組織内名:戒)が立ち上げた、物怪傀儡兵会によって造られました。
I-6464-ibeno/大百々足T-0666-ibeno/ドキヘビから抽出した怒液とP-8888-ibeno/誤認巨人の特殊物質を限界まで注入し、山神(現在確認されていない不可視生物だと思われる)の眼を埋め込んだ後、繁殖させることで卵を産ませ、卵にも上記の物質などを注入した後、特殊な操作(資料の劣化により解読不可。恐らく遺伝子操作に近い技術だと考えられる)を行うことで誕生するとされています。
これらは過去の資料から推測したものです。未確定の要素や一部誤りが含まれている可能性があります。

20██年の、新生・物怪傀儡兵会“宗”による復活(第六等級不可視生物事案-ibeno第一号:厄災、復活)は、江戸の個体の体の一部から遺伝子を取り出して造られたクローンだと考えられています。

捕獲方法

捕獲は不可能です。体が硬い外殻に覆われているため、通常の兵器での対応も困難です。伊部野研究室支部(兼根源的感情講究会)が作成した不可視生物を利用した装備、悟りの具足を用いて駆除します。第六級不可視生物事案・厄災、復活では雪笹技術局HAGOROMO支部が共同開発した装備品/汎用型強化ギアを併用した状態で運用されました。

悟りの具足は特殊現象「悟り」を利用しています。(伊部野研究室支部が開発する██████████████について

悟りの具足
悟りの具足は伊部野研究室支部(兼根源的感情講究会)が作成した、危険度XXXX級の不可視生物に対応するための最終兵器です。第五等級以上の不可視生物事案の発生が見込まれた場合に、不可視生物生態研究室の研究室支部として認定されている研究室の支部長5人以上の承認と、不可視生物生態研究室本部による承認を経て使用可能となります。

以下は基本構造です。
背中に、T-0666-ibeno/ドキヘビから抽出した、怒りを増幅させる高濃度の怒液を入れたタンクを背負います。タンクから伸ばした管を頸に突き刺します。
頭にC-0555-ibeno-DTA/ハゲもどき・大東京亜種・怒液強化を貼り付け、ヘルメットを装着します。嫌悪が増幅されます。
C -0333-ibeno-DTKA/涙吸塵紙蝶・大東京高位亜種・怒液強化から採取した悲しみを増幅させる特殊物質を少しずつ噴射するゴーグルを装着します。ゴーグルの右目には築館浅葱の配信アーカイブ動画を流します。
イヤホンを装着し、P-8140-ibeno/配信大変愉狗の、喜びを増幅させる鳴き声を流します。
P-0006-hamy-GTS / ドパガキエモウスイ(品種改良済み)から採取したガスを吸入するための装置を口に装着します。幸福物質の放出を促し、喜びをさらに増幅させます。
同じようにしてP-0001-nasubi/虫の知らせ?:コチョウヒル;Xのガスも摂取します。恐怖を増幅させます。
ドパガキエモウスイとコチョウヒルのガスは腰に取り付けた小型タンクに入れ、そこから管を通して吸入機に繋げます。

以上の機構により、根源的感情(喜び、悲しみ、怒り、恐怖、嫌悪)を極限まで増幅させます。
根源的感情(喜び、悲しみ、怒り、恐怖、嫌悪)が極限まで増幅された人間は、オーバーフローを起こし、自我を失う、「悟り」の状態となります。悟り状態の人間は、その場に停止します。
命令を受けた場合、最初の命令に必ず従います。

これにより、
C-8902-ibeno/陽刀:神が打ち給うた神聖なる悪意の切れ味と身体能力の強化、異次元移動を陽刀の意思と関係なく使用することが可能となります。

活動限界時間は一分です。それを過ぎた場合、自動的に装備がパージされます。
装備した人間は心身に大きなダメージを負います。基本的にパージ後は気絶すると考えられますが、意識が戻るかはわかりません。意識が戻ったとしても、自我を保てているかはわかりません。

第六等級不可視生物事案-ibeno第一号:厄災、復活

20██年、新生・不可視生物兵器利用会によって人造不可視生物兵器・大王百足〈狂〉が復活させられました。以下は当時の記録を抜粋したものです。

この事件により、一般人███名、不可視生物研究関係者が██名死亡、一般人███名、不可視生物研究関係者が█名重軽症を負いました。
宙見桜は悟りの具足を使用した反動で気絶していましたが、発見から1時間後には意識が戻りました。心身ともに大きな障害は確認されず、3日後には問題なく退院しました。

この事件は一般人向けには大規模な土砂災害と報道されています。

この事件の後、██山付近で新生・物怪傀儡兵会“宗”の組員だと思われる遺体が██名分発見されました。周辺にはむき出しのC-0003 ヘムーヴァなどの装備や、戦闘痕だとみられるものが複数確認されました。

また、新生・物怪傀儡兵会“宗”の拠点の残骸が発見されました。
残骸から、新生・物怪傀儡兵会“宗”が物靴支部として不可視生物生態研究室に潜入していたことが判明しました。

なぜ新生・物怪傀儡兵会“宗”が大王百足〈狂〉を復活させたのかは現時点で不明です。

大王百足〈狂〉の死体は切断し、共有設備である不可視地下倉庫に冷凍状態で保管しています。

陽刀はAIロボによる再捕獲に成功しました。

宙見桜は事件後、最後の異次元転移の際に数百メートル級の不可視生物が生息する奇妙な世界を見たと述べていますが、脳へのダメージによる幻覚と推測されています。

追加情報

江戸時代中期の物怪傀儡兵会による大王百足〈狂〉の開放時の記録が発見されました。
事案自体は幕府と不可視生物を研究していた機関の協力体制によって鎮静化されましたが、物怪傀儡兵会は以下のように残しています。

本当の厄災は見えなくなった頃にやってくる。何事も。

この声明以降、日本全域で飢饉や反乱が増加したことが確認されています。

新生・物怪傀儡兵会“宗”は20██年█月█日、同様の声明を政府、不可視生物生態研究室本部、加えて主要な不可視生物生態研究室支部に特殊な回線を通じて送りつけました。

親愛なる不可視生物生態研究室本部及び研究支部の皆さんへ。
今後の厄災に備えてください。

                  


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