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概要
1830年に発生した第三等級不可視生物事案です。禄防会の信者である朝之助、光太郎、沙江の三人が、いせかいに侵入したとされています。
朝之助は無気配生物を見ることができたとの記録が残っています。
以下はその出来事を纏めたとされる文書です。
朝之助、光太郎、沙江の三人は朝礼に向かう途中、森の妖精様を見て、礼を行った。
顔を上げると、目の前に、白い戸があった。
三人は気になってそれに入ると、それは大きな大きな妖精様が、出迎えるようにそこにいた。
辺りは深い森。歩いて、眺めてみると、大きな生き物たちがいっぱいいた。
六町の百足や蝶がいた。
もっと向こうには、天まで届く木々があった。
歩いて行くと、人がいた。
人とは見えない人がいた。
彼らは三人を拒絶した。
そのとき、大きな蜘蛛が来た。
蜘蛛は村を壊した。
光太郎は飲み込まれて消えた。
二人は更に歩いた。
河が流れる砂原に出た。
びいどろのかごを見つけた。
また人がいた。
人に見える人である。
彼らは変わった服を着ていた。
人は十人いた。
一人は青、一人は桃の髪をしていた。
彼らはそこをいせかいと呼んだ。
彼らの多くは見えざる生類が見えた。
彼らは見えざる生類の学問に励んでいた。
彼らは食料を二人に分け与えた。
長い旅路を共にした。
やがて白い戸を見つけた。
二人は朝礼に出た。
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