西暦202■年■■月■■日、片喰支部の日本各地に設置している「広域不可視生物認識機構」が「I-0001-atakuru デンショバード」の飛来を探知した。
即時調査隊を現地に向かわせたところ、微弱な放射能を感知。当該個体の羽毛は抜け落ち、肌は赤く変色している状態であり、二枚の手紙を銜えていた。
デンショバード発見時、デンショバードはとても衰弱しており、その後死亡した。
以下はデンショバードが銜えていた1枚目の手紙である。
202■/■■/■■ 「拝啓並行世界の私へ」と書いてある紙。
この手紙を読んでいる貴方へ
あまり冗長に喋っている時間がないので単刀直入に言わせてもらう。
私の生きているこの世界はじきに滅亡する。
そして、その大きな原因は私にある。
他の科学者と結託して生物兵器を作ってしまった。
最初はただの兵器のつもりだった。
ってのに、あの野郎が(判読不可)
1頭でもとんでもない威力なのに、それがどうして(判読不可)
こんなつもりは到底(判読不可)
小さい頃はロボットが好きだったんだ。
私にはない力に、強さに、憧れていた。
将来の夢なんか、7歳ぐらいまでロボットだったなぁ。自分で言ってて笑えてくるよ…
参ったな、時間がないってのに、話したいことがまだまだ残ってる…
私は、取り返しのつかない失敗をしてしまった。
1人の科学者として…というより、夢を見る動物として、トニー・スタークみたいになりたかった。
だが私のみならず、人類全体が、これ以上の進化を遂げることはできない。私のせいで、だ
私はもうヒーローにはなれない
だから、
お前が、変えるんだ。(筆跡は著しく乱れている)
デンショバードの飛来元が近い並行世界だった場合、同じような結末をたどる可能性があり、宛先の素早い特定が求められている。
デンショバードが銜えていた2枚目の手紙をもとに、当生物の報告書を作成した。
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