C-0058-Vulpes:ユウレイブネ類
危険度 X~XXX(種類により変動)
【概要】
ユウレイブネ目に分類される船に擬態した生物の一群です、解剖と遺伝子調査の結果条鰭魚類であることが判明しています
現在、一種を除いてすべてが形骸海域にのみ生息しています
種類によって古今東西の様々な船に擬態しており大きさも様々ですが、船首部に目や口のような器官があること、全身に大量の固着生物が付着していること、船体から5対ほどの対ヒレの変化して出来た錨のような構造をした捕食器官が伸びていることなどが共通しています
また、擬態しているのは体表のみな為ユウレイタビフネなどの一部の種を除いて体内に乗り込むことは出来ません
【生態】
ユウレイブネは海中を移動し、見つけた生物を捕食器官で絡め取り船首部の口から捕食します
主食は種によって異なり、自分より小さい超擬態生物を捕食する種がほとんどですが鯨や船舶などを襲って捕食する種や自分より大きな超擬態生物を捕食する種も確認されています
近代船に擬態した種類は体の上面に発光器を持ち、これで同種の別の個体とコミュニケーションを取ります
【主な種】
ユウレイコブネ科
ユウレイブネの中でもっとも原始的なグループです
他のユウレイブネ類はこのグループから進化したと考えられています
・ユウレイコブネ(ユウレイコブネ科ユウレイコブネ属)
ボートに擬態しているユウレイブネの一種です
対ヒレのうち胸鰭がまだ捕食器官に変化しておらず、まるでボートのオールのような形状となっています
主に小型の生物を捕食しています
非常に温厚で、仲の良い人間を背中に乗せて泳ぐこともあります
・テンプクコブネ(ユウレイコブネ科テンプクコブネ属)
ユウレイブネの中で唯一形骸海域以外の地域でみられる種です
おもに太平洋沿岸の浅瀬に生息しています
ユウレイコブネと同じくボートに擬態していますが、胸鰭がオール上ではなく棒状になっており、胸鰭を用いて水中を歩くように移動します
目や口は他のユウレイブネと比べて小さく目立ちません
性格は非常に凶暴で、生物が背中に乗るとひっくり返って水中に押さえつけ、溺死させた後に捕食します
スナドリユウレイブネ科
漁船に擬態するユウレイブネのグループです
捕食器官が特殊化していることが特徴です
・アミノオユウレイブネ(スナドリユウレイブネ科アミノオユウレイブネ属)
刺網漁船に擬態しているユウレイブネの一種です
尾鰭が刺し網のような形状となっており、超擬態生物の通り道に尾鰭を設置して泳いでくる超擬態生物を絡め取って捕食します
流網漁船や旋網漁船に擬態する狩りの方法が異なる亜種も存在します
・ケズリユウレイブネ(スナドリユウレイブネ科アミノオユウレイブネ属)
トロール船に擬態しているユウレイブネの一種でアミノオユウレイブネの近縁種です
尾鰭が底引き網のような構造となっており、海底を削り取って底生の超擬態生物を捕食します
・ツリザオユウレイブネ(スナドリユウレイブネ科ツリザオユウレイブネ属)
釣漁船に擬態するユウレイブネの一種です
捕食器官が他のユウレイブネよりも細長く釣竿と釣り糸のような形状となっています
・タイヨウユウレイブネ(スナドリユウレイブネ科ツリザオユウレイブネ属)
イカ釣り漁船に擬態するツリザオユウレイブネの近縁種で、背鰭にあたる部分が変化した発光器を高光度で発光させることで獲物をおびき寄せます
・トウソツユウレイブネ(スナドリユウレイブネ科トウソツユウレイブネ属)
捕鯨母船およびキャッチャーボートに擬態したユウレイブネの一種です
雄の個体は体前方3対の捕食器官が捕鯨砲のような形状となっています
一頭のメスを中心とした5頭ほどの群れを作り、雄は雌の命令に従って獲物を連携の取れた動きで追い詰めます
餌は他のユウレイブネや稀に紛れ込む大型哺乳類などです、生物か否かを見分けることが出来るのか本物の船舶を襲うことは滅多にありません
ユウレイタビフネ科
大型のユウレイブネのグループです
他の超擬態生物と共生していることもあります
・コンテナタビフネ(ユウレイタビフネ科コンテナタビフネ属)
コンテナ船に擬態したもっとも一般的なユウレイタビフネ科の種です
背中には複数の箱状の器官が重なっており、内部には共生関係のある無数の植物系の超擬態生物が生息しています
植物系超擬態生物が光合成を行うことで栄養を得ます
・アブラタビフネ(ユウレイタビフネ科アブラタビフネ)
コンテナタビフネの近縁種ですが、背中に箱上の器官を持ちません
石油タンカーに擬態しており、体内には大量の油を栄養として蓄えています
濾過摂食者で、プランクトンなどを口から取り込んで捕食します
・ユウレイタビフネ(ユウレイタビフネ科ユウレイタビフネ属)
豪華客船に擬態するユウレイブネの一種です
肉食で、様々な超擬態生物を周囲の地形ごと丸呑みして捕食します
体内には捕食を免れた超擬態生物の他、一部の可視生物も生息しており、本種は丸呑みにした獲物以外にも体内に住みついた生物の死骸なども栄養とします
ホカケユウレイブネ科
背鰭が発達しており、帆船に擬態しているグループです
殆どの種は背鰭に海流や風を受けて漂い捕食器官に触れた生物を捕食するカツオノエボシのような生態をしています
ユウレイブネの仲間で一番種類が多いです
・ホカケユウレイブネ(ホカケユウレイブネ科ホカケユウレイブネ属)
もっとも一般的なホカケユウレイブネ科の生物です
中型のセイルボートに擬態しています
・カイゾクユウレイブネ(ホカケユウレイブネ科カイゾクユウレイブネ属)
ホカケユウレイブネの仲間にしては珍しく遊泳能力を持ち、積極的に他のユウレイブネ類を襲っては捕食します
他のユウレイブネ類と同様に捕食器官を絡ませて狩りをするほか、体表の分泌腺から勢いよく水流を放出して攻撃することもあります
他にも軍用艦に擬態し他のユウレイブネ類や通常の船舶に積極的に襲い掛かるグンカンユウレイブネ科やクルーザーやモーターボートなどに擬態し高速で遊泳するクルザマ科、潜水艇に擬態する深海性のウミボウズブネ科など10科ほどが知られています
今のところ他に確認されているユウレイブネ類についてはこちらから
【捕獲方法】
大型の種が多いため生きたままの捕獲は困難です
小型の種は比較的簡単に捕獲できますが、それでも生物全体で見れは大型な為大掛かりな設備が必要となります
【お知らせ】
本生物群は殆どが形骸海域の固有種でありながら非常に種類が豊富な為、全くと言っていいほど研究が進んでいません
弊支部の人員だけでは人手が圧倒的に足りない状況です
出来れば、他支部の皆様方にも調査の手伝いをして頂けたら嬉しいです
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