星覧支部七不思議

こんにちは! 星覧支部内組織「星の光」所属兼P-022-starkaki、内葉美恵です。普段は文書保管室にて集められた資料の整理や文献の分類、デジタル化等を行っています。本日は多忙な支部長さんからの依頼で、星覧支部にてまことしやかに囁かれている、囁かれていた噂を七つご紹介していきたいと思います!
また、当報告書は白物語に際し纏められたものです。七つで一つ、という形であることは念のため明記しておきます。あらかじめご了承ください。



いつも綺麗な文書保管室

一つ目ということで軽いものを。こちらは私ですねはい。私が発見される前、文書保管室は「取りあえずなんか紙資料置いておけ室」とも呼ばれていて、それはそれは雑に置かれていってたんですよね。ただ紙資料ってすぐに参照できて、ちゃんと保管しないと意味がないじゃないですか。乱雑に置くのあまり好きじゃないですし。だから雑に置かれる資料達を整理整頓していたらポルターガイスト疑惑がかけられ、それで調査された結果、私が見つかったんですよね。いやぁ、やらかしたと思いましたねあの時は(笑)



見知らぬ署名

こちらは「星覧」支部の設立初期にて盛んに噂されていた事象ですね。皆様に向けて報告する際は無いのですが、予算案や遠征申請書のような私達内での文書の末尾には署名があるんですよね。管理とか楽ですし。
そんな署名は時折私達も知らない名前のものになっているんです。確かに私達は人数が多く、全員の名前を覚えているわけでもありません。しかしながら、例えば「キブシ・マーガレット」や「百殻空絡ひゃっからからから」のような、人名としてちょっとあり得ないような署名であれば違和感を抱く方も多いでしょう。現に、当時も不思議としてカウントされる程にはよく噂されていました。
幸いなことにこちらも解明されており、なんと支部長さんの気分と趣味だったんです。この発表がされたときの支部員さん達の失望具合だと言ったら今も忘れられません。あれは星覧支部屈指の危機ではないでしょうか。下手したら暴動が起きてましたよあれ。今では「そういうもの」として片付けられています。



消える資料

これは早急に解決してほしい不思議です! こちらは文書保管室に限らず、支部内、時には他の支部さんでも発生する可能性がある現象で、文字通り資料が消えるんです。何も紛失とか不注意とかそういうのではなくて、本当、パッと消えるんです。一応消える文書には共通点がありまして、それは「絶滅、もしくはそうであると強く推測されている種」に関する資料が消えるんですよね。詳細に書かれているほど、消えやすい。
原因は判明しているんですよね。大規模生息域「ベバフィニティル図書館」、そこへと移動しているんですよね。あらゆる絶滅種等に関する記録が集まる図書館ですが、長らくその蔵書の収集方法が分っていなかったんですよね。まさかこんな形で判明するとは思いませんでした……仕組みは未だ分かりませんがね! 本当に、早く何とかしてほしいです……今すぐというほどではないですが……



存在しない死体安置所

こちらは未だ判明していません。何せ支部長さんに聞いても何も答えてくれないのですから。
前述の通りうちはヒトが多いわけでして。それはつまり一つの任務で殉職してしまう方も多くなるということなんですよね。私は肩書上そういった前線に出ることは少ないのですが、時折そういった噂話は聞きます。(認識されないのでよく聞けます。)まぁ、そんなわけでして、言い方は悪いですが必然的に死体が多く生産されるわけですよ。ということはそれらを置く場所が必要じゃないですか。なのに不思議なことにうちの支部内にはそういった部屋が存在していない。これ変だと思いません? 一応前線にいる方々の話だと、消えているらしいです。そこにあったはずの死体が、気がつくと消えている。誰かがI-0006<ドクロハイエナ>みたいな生物が影響しているという説を挙げられましたが、わかってないんですよねぇ……もしかして巷で噂の複合分類生物とかいう生物の仕業ですかね。



特定支部員の履歴書の行方

あー……そういえばこれも謎になってたんですね…………まぁ……こちらはあまり特筆すべき事項ではないので飛ばします。文字通りですし

ここに書いてあまり心地良いものではないですしね。私も忘れたいですし

未確認人物

こちらも完全とはいかずともある程度は解決しています。こんなに解決されていちゃ七不思議の新調を検討しなければならないかもですね。まぁこちらはあくまでもある程度ですので、新七不思議にも着いてくるでしょう。
表題通りです。再三申し上げてしまってもう胃もたれを起こしてしまう程天丼になってしまいますが、やはり我々は人数が多いわけでして。そんなに多いと顔も覚えきれないわけでして。この流れ先程もやりましたね……まぁこちらはあちらと異なり、支部外部の者によるものでしたが。時折出ていたんですよね、不審人物。それものっぺらぼうで、ありえない移動速度をしていたり、ありえない距離から物体を掴んだり、照明を落としたりと、かなりの怪異具合を誇っていました。
この不思議も、原因と考えられる生物……というより人物が確保されたためある程度説明が付くようになりました。近々報告書もあがると思われるので暫しお待ちくださいませ。

発見研究

最後はこちら。こちらはなんとも不気味な謎です。
普段皆さんが頑張って不可視生物を発見し、報告していますが、稀に「この支部はあまりにも生物を発見しすぎている」として独自で調査される支部員さんがいるんですよね。特に誰も気に留めないのですが、その無関心は何も「呆れ」から来るようなものではないんです。ある種の経験則から、その無関心は来ているんです。だって誰だって、これを読んでいる貴方だって嫌でしょう? 狂うと分かっている研究に興味を示したり、協力したりするの。この「発見」に関する研究をした方は皆この言葉ばかりを言うようになるんです。

「あだざうぃもにまかへら」

と。例外なく、全員。記憶消去により正気に戻るのが救いですが、この変貌を一度見たならばそのような研究はしたくなくなるでしょうね。まぁ皆さんが真面目に探してる中で、発見が何かの陰謀とかに紐付けられたら嫌に思うでしょうから、怪奇的にも精神的にもあまりそのような研究はしないほうが良いでしょう。今日もまた一つ、また一つと報告されるだけです。



まとめ

いかがだったでしょうか? いやぁ、普段の会話でもこのぐらい話せたら良いんですけどねぇ。何とも会話は苦手なものです……様々な噂話こそありますが、比較的平和的な支部だと思いますので、皆さんも一度見学してみてはいかがでしょうか。今ならC-01か-starkaki〈シイダッキ〉の欠片をプレゼントしているようですよ。……大きさ的に需要あるかは分かりませんが
与太話はこのへんにしておきまして、白物語「星覧支部七不思議」を以上といたします。皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

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