T-0081-Vulpes:外洋にカラスはいないが

T-0081-Vulpes:トリモチイカ(Viscoteuthis fortis)

危険度 XX

分類:軟体動物門貝殻亜門頭足綱鞘形亜綱十腕形上目開眼目トリモチイカ科トリモチイカ属

【概要】
外洋に生息するスルメイカ大の大きさのイカです
非透過時は背中が銀色で激しく光を反射するため海上からでもすぐに居場所が分かります

【生態】
本種は肉食性で他のイカと同じように魚やプランクトンを主に捕食する他、海鳥なども捕食します
本種の墨は他のイカと比較しても非常に粘性が高く、単純な粘り気で言えばヌタウナギの粘液に匹敵します
本種は獲物の種類によって狩りの仕方を使い分けます
魚類などの大形の水生生物を捕食するときは透過した状態で獲物に近づき、墨を獲物に吹きかけて身動きを封じた後触腕で絡め取り捕食します
プランクトンを捕食する際は海中に住みを放出し、墨の塊を海中に暫く漂わせた後に墨の塊を付着したプランクトンごと捕食します
鳥類を捕食する際は海面すれすれまで浮上して透過を解き、餌だと思って近づいてきた相手が自身を加えた瞬間に墨を吹きかけて飛翔を封じそのまま水中に引き込み溺死させて捕食します
鳥類の捕食に成功する確率は引っ掛かった鳥の種類によって変わり、捕食しようとした相手がアホウドリやカツオドリ、グンカンドリなどの大型の海鳥の場合は体格差により逆に食べられてしまう事が多いのに対しフルマカモメなどの自信と同じぐらいの体格の鳥類の場合は半分ほどの確率で捕食に成功し小型であるウミツバメに対しては高確率で捕食に成功します
天敵は先述した大型の海鳥の他、マグロやカジキなどの大型の魚類、アカボウクジラやマッコウクジラなどのハクジラ類が挙げられます
このうち大型の海鳥や魚類が相手の場合粘性の高い墨を用いて飛行や呼吸を妨害し返り討ちにすることがあります
ハクジラは大の天敵で完全に透過していても反響定位によりすぐに見つかってしまい、墨で呼吸を妨害しようとしても鼻の穴が頭頂部にあり尚且つ水中では息を止めているため全く意味をなさずそのまま墨ごと吸い取られて捕食されてしまいます

【捕獲方法】
普通のイカ釣りの要領で捕獲できます
危険を感じると粘性の高い墨を周囲にばらまくので注意してください

【味】
自分と同じぐらいの大きさの獲物をも捕食するためか本体は普通のイカよりも筋肉質で弾力があり、味はイカですが食感はどちらかというとタコに似ています
工夫をすることで透明な状態(といっても屈折率の関係上陸上では水のように見える)で〆ることができますが味に影響はありません
墨は粘り気が強すぎるため通常のイカ墨のように使うのは難しいです


コメント

タイトルとURLをコピーしました