【概要】
照射支部からは帷化線から派生するパラメーター、帷化線強度(Veilization-Intensity )を新指標として提唱します。
【詳細】
不可視生物ごとに自らが有する不可視性の度合いが異なる事は至極当たり前の話です。しかし、近年の不可視生物研究の発展によって、この自らを不可視生物たらしめる為の「不可視性」から小分類される、もしくは完全に別の概念である、「帷化線」なる物の存在が明らかになりました。これは周囲に放つ不可視性であり、これを受けた場合、強度にもよりますが一時的に不可視性を付与され得るようです。不可視生物を容易く視認できる人とそうでない人がいるように、これも人/対象によって、受けた場合の影響が異なるとされています。
新設された概念のため、この「不可視性を有する人間」は不可視生物に分類されるのか、そもそも帷化線はどのようにして照射されるのか等1、究明すべき問題は大量に残されています。しかし、それをするにしてもこの概念を表記する方法が必要なのは明白です。したがって、帷化線の強度を帷化線強度と定める事としました。
どうやら多くの不可視生物は、個体差はあるものの常に一定量の帷化線を放っているようです。この強さを通常時帷化線強度と定めます。これは生物の危険度や扱いに多大な影響を及ぼす為、帷化線と強く関係する生物についてはレポートの最上部に危険度と並べて表示する事が推奨されます。
例;不可視性を他者に与える生物→P-0004-LIghtER-リフラズム
【帷化線に関連する用語群】
帷化線に関連する概念について便宜上の名称を設けています。
| 名称 | 名称の英語表記 | 説明 | 補足 |
| 帷化線(いかせん) | Veilization | 不可視性のうち、特に周囲へ作用する不可視性の事。 | 便宜上「線」と表現しているが、その実態は未解明である。 |
| 帷化線強度(いかせんきょうど) | Veilization-Intensity | 不可視生物が放つ帷化線の量の高さを表す指標。 | 帷化線強度の設定はX、XX、XXX。危険度と区別するため、低、中、高と表記されることも多い。 |
| 通常時帷化線強度(つうじょうじいかせんきょうど) | Baseline-Veilization-Intensity | 不可視生物が平常時に放っている帷化線の量の高さを表す指標。 | 帷化線強度と同様に表記する。レポートの最上部に危険度表記と並んで用いる場合、単に「帷化線強度」と表記する事でこれを表す。 |
| 帷曝(いばく) | Veilization-Exposure | 帷化線に曝され、その影響を受けている状態。 | 特になし |
【表記方法と目安】
帷化線強度:X
帷曝による不可視性の付与は少ない、もしくはほぼ見られない。2 可視生物であっても、不可視生物の帷化線の反射によって帷化線を有しているように観測されることがある。この反射は日常でも頻繁に起こっているとされる。(要研究)
帷化線強度:XX
帷曝による不可視性の付与が簡単に起こる。帷化線強度XXに分類される生物から平均5時間の帷曝で一般人には観測できない程度の不可視性を付与される。この強度の内包する範囲が広いため、この強度に分類される生物が多い。
帷化線強度:XXX
対面しなくとも帷曝による不可視性の付与が起こる事がある。もしくは極めて高い帷化線を放っている。後者の場合、帷化線強度XXXに分類される生物から平均10秒の帷曝で一般人には観測できない程度の不可視性を付与される。
通常時帷化線強度は前述の通り、個体が平常時に放つ帷化線の強度である。刺激した場合や捕食時、繁殖時などにこれが変動する生物も確認されているため、平常時以外の帷化線強度については個別の記録を要する。
【帷化線の性質】
帷化線は不可視性の塊のようなものです。不可視生物はこれを吸収するための身体構造が優れていると考察できます。また、人間をはじめとする可視生物においては、これを照射された場合に獲得できる不可視性は時間の経過と共に薄れていくようで、これは帷化線強度の弱さに比例して要する時間も短くなる傾向にあるようです。
【帷化線への耐性の個人差について】
帷化線関連研究の中で、帷化線の影響をほぼ受けない特異体質の人間が発見されています。逆に、これと対極に極めて帷化線の影響を受けやすい体質の人間もいるようです。通常であれば帷曝後、不可視性はゆるやかに減少していきますが、これも個人差があるようで、加えて帷曝によって嘔吐、頭痛などの体調不良も見られます。個人差の発生理由もまた不明ですが、解明されるまでは注意が必要です。
【帷化線にまつわる研究】
前述したように、帷化線はその多くが未だ謎に包まれています。帷化線の正体に迫るという事は不可視生物の正体に迫ることと同義です。また、生物が放つ通常時帷化線強度の測定を行うだけでもデータは増え、帷化線研究は進みます。皆さんの帷化線研究へのご協力をお願いします。

- 以前から議論されていた問題も含むが、帷化線という概念の新設とそれに伴う研究の発展より、新たな視点からの議論が求められている。 ↩︎
- ほぼ見られない場合は帷化線強度の表記を行わない事が多い為、「少ない」と解釈することが主である。 ↩︎
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