生物分類クラス
超擬態生物
生物危険度クラス
敵対性︰XX
潜在脅威性︰XXX
総合危険度︰XXX
特徴
黒と赤が混ざった毛並みのカッコウに見えます。
基本的な身体構造は通常のカッコウと概ね一致しますが、例外的に脳が通常種よりも大きいことが判明しています。
また、後述する変身能力を使用している間はそれに応じた人間の姿に擬態します。

生態
初発見
20▓▓年に初めて発見されました。しかしながらその起源は遥か古代にあるとされています。
分布
世界中の人口密集地域に分布していますが、昨今の個体数減少に伴い分布パターンの変化が確認されています。
食性
非擬態時においては、通常のカッコウと同じような食性を示します。
しかしながら、擬態時には人間と同じような食性へと変化します。
ライフサイクル
当該生物は、幼体の段階では赤子の身体特徴が見受けられますが、大抵の場合は親鳥が身を晦ますのと同時期に擬態を解き、成鳥へと至ります。
それから数週間は、通常のカッコウと同じように生活します。
暫くして、自身にとって興味を惹くような異性の人間(以下、aと記載)を見つけると、後述の擬態能力を用いて人の姿に変身します。
(擬態後には、当該生物は存在しない偽名や個人情報を騙り、様々な手段により生活します)
そうして、外見と話術を利用することによりaを段階的に魅了します。
もしaに恋人やパートナー(以降、bと記載)が存在する場合は、更に積極的に距離感を近めたり、魅了のペースを早める傾向にあります。
この習性はaをパートナーにするために行われ、その過程において当該生物はbを“恋愛対象を争う障害”として認識します。
これによりbは、巻き起こされた状況を浮気・不倫行為であると認識するため、三者の間には既存とは異なる複雑な関係性が構築されます。
それにより多くの場合、aはbに対して、bはaに対して恋愛熱を消失させます。
当該生物はab間の関係修復をあらゆる手段を用いて妨害するため、破局を免れるのは往々にして困難です。
そうしてaが当該生物に恋愛感情を抱いた場合、最早手遅れに近い状態です。
やがて繁殖が行われると、幼体は胎生として出産されます。
その後、多くの場合は当該生物は子育てをaに押し付けてから擬態を解き、森に帰ります。
幼体は事情を知らないaにより安全に育てられます。
(これは、カッコウなどの鳥類に見られる“托卵”の習性と酷似しており、意図は子育ての手間の削減であると思われます)
その後、繁殖を終えた個体は残りの寿命を終えます。
特殊能力
当該生物の擬態は外見のみならず体内構造を完璧に再現して行われますが、元の性別を変化させることは出来ません。
擬態やその解除は、急速に身体細胞を増殖・減少させることにより数秒で行われますが、詳しい原理は未だ解明されていません。
(死亡時はその時点での身体構造を維持した状態で死体になります)
しかしながら大幅な身体の変化には膨大な生命力を処理するため、生涯で2回以上行われるケースは稀です。
また、産まれた幼体は仮親であるaと人間に擬態している当該生物を完璧に見分けます。これは刷り込みの影響を受けず、本能的に行われます。
成鳥になってからは、aの深層心理において最も好印象を抱くような容姿・性格などのステータスを不明な手段によって読み取り、擬態の参考にします。
同時に、対象の魅力を惹くための特殊なフェロモンも分泌させます。
繁殖を終えてからは、老鳥の姿で二度と変身することはありません。
捕獲方法
俗にいう“NTR”を行う人物は、当該生物である可能性があります。
大抵の超擬態を看破する手段によって見分けることが出来ますが、変身を解いて逃げようとした場合は躊躇いなく駆除する必要があります。
人間の状態での駆除は推奨しません。
周囲の誤解を招かないようにしてから確実に仕留めましょう。
生捕りした個体や状態の良い死骸は、当支部がサンプルとして一羽1000円での買い取りを実施しています。
補遺─A
継続的な追加調査によって、当該生物が複数のaと浮気の関係を結ぶ事例が確認されました。
補遺─B
当該生物による各地での深刻な被害に伴い、20▓▓年から全国規模での駆逐計画が始動中です。
これにより個体数は減少傾向にありますが、生き延びた個体はより狡猾な思考を有するようになっています。
引き続き、健全な恋仲を破壊しようとするネトリへの警戒を怠らないでください。
不可視生物生態研究室︰東雲支部
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