C-059-starkaki/アレコカシド:おっきくなったね~人類ちゃんも~昔から見てたよ~

アレコカシド 危険度:X ノアレベル:黒 不可視因子:超捕食因子 研究進行度:中


【外見】
目視では確認できないほどの微細な溝を持つレコードのような外見をしている貝類です。レコードとの差異は中央の穴が存在しないことと、個体により半径が異なること(最大のもので半径一メートルのものが確認されています)、殻が由来不明の物質により構成されている点です。X線検査の結果、中には非常に薄い本体が存在しており、時折呼吸や摂食のために殻を開いている様子が確認されています。
アレコカシドは専用機器により音声を再生することができます。


【生態】
この宇宙の様々な地点に存在しています。時折隕石として地球に不時着してくる個体も存在しますが、殻に傷が付く様子は確認されていません。
アレコカシドは殻を開くと、その間周囲の音や映像記録、記憶が消失します。これはアレコカシドの有する超捕食因子によるものであり、殻を閉じてから数秒後に消えていたそれらの一部が戻ってくることから、「情報」を濾過して捕食しているのだと思われます。捕食された情報はアレコカシドの生命維持や栄養源となることはなく、その全てが殻の拡大に使用されています。個体により捕食する情報の傾向にはばらつきがあり、生物の進化の情報を収集する個体も存在すれば食料について収集する個体もいます。これら情報は再生することで内容を確認することができ、新しい情報から過去の情報をブラッシュアップすることもあります。
拡大は非常に微々たるものであり、個体や捕食した情報密度によっても異なりますが、平均しておよそ5pm程です。このことからもアレコカシドは非常に長い時間を生きていることが推測されています。
現在弊支部が保有しているアレコカシド専用蓄音機は、溝の様子を撮影し、そこからAIが保存されている音声を推測、再現することにより実現していますが、技術不足故か、はたまた元々か、現存しない言語で発されます。


【捕獲方法】
隕石として落下してきた個体なら簡単に捕獲できます。


【保存内容】
以下は弊支部が保有しているアレコカシドの収集内容です。当項目はまだ推測段階であり、確定ではありません。

個体番号:01
個体名:エヴォル
半径:46.08cm
保存内容:生物の進化に関する情報
補遺:一部不可視生物の進化史に関する情報もあると思われますが、現在翻訳中です。
個体番号:02
個体名:ジェドゥン
半径:86.52cm
保存内容:不明
個体番号:03
個体名:ベゼブ
半径:32.75cm
保存内容:主に人類の食料についての情報
個体番号:04
個体名:バブーシュ
半径:13.01cm
保存内容:不明。比較的近年のものだと思われる
個体番号:05
個体名:コンネン
半径53.52cm
保存内容:様々な物体の構成元素の情報
個体番号:06
個体名:ファタル
半径:135.56cm
保存内容:知的生命体による活動記録
補遺:翻訳されている範囲からの推測になりますが、宇宙が我々のものと異なる構造であること、そして明白に人類についての情報ではないです。我々の一つ前の宇宙、つまり当個体はサイクリック宇宙論による宇宙の繰り返しを一つ跨いでいる可能性があります。ビッククランチを耐えられるとは到底考えられませんが……


【音声記録】
以下は個体番号06、ファタルに記録された音声です。

この音声は「その種族は数多くの腕を巧みに使いこなしながら、様々な困難に立ち向かった。」という意味であると推測されています。


【研究状況】
現在アレコカシドは24個体発見されており、我々が保有している個体以外は宇宙を漂っています。現在以下の二つの仮説が存在しています。

・全てのアレコカシドの内容を理解したとき、森羅万象を理解したと同義である説

・ブラックホールに投入した場合永遠と巨大化する説

上記二つは完全に否定しきれず、現在調査検討段階にあります。効率の良い宇宙探査法を見つけ次第、実験は実施されます。

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