P-0024-ibeno
ジーニアリ
危険度:X→XXX
生態・基本情報 (1987年当時)
ジーニアリは体長約2〜6mm程度の牙が長いアリのような外見を有している無気配生物です。全世界に生息していますが、特に日本・韓国・中国などの東アジアに多いです。
高い無気配性を帯びており、無気配生物を知覚できる人間であっても、完全に知覚することは困難です。
ジーニアリは人間の頭部で生活し、人間に思考を活性化させる物質を注入すると考えられています。
ジーニアリは上記したように無気配性が高く、研究が困難なため、情報が不足しています。
研究が進めば、思考の活性化の実用化が可能になるかもしれません。
捕獲方法
現在の技術では困難です。
追加情報
無気配生物を知覚することができるようになったと推測されている故・山田███氏の自死事案によって危険度がXXXに引き上げられました。
手記
以下は故・山田███氏の手記の一部を抜粋したものです。
20██年9月27日
定期テストで22位を取った。なぜ1位になれないと父に言われてしまった。できる限りを尽くしたつもりだったのに。1位は████だ。いつもそうだ。天才なんだろう。これだけ努力しても勝てない。
テストが終わり、久しぶりにゲームをした。勉強しなきゃ。
やけに頭が痒い気がする。
20██年10月7日
勉強時間を増やした。
視線をよく感じる気がする。そんなことを考えていても頭は良くならない。
頭が痒い。
20██年10月10日
視線を以前よりさらに感じる。疲れているからかもしれない。
ゲームは飽きた。
頭からアリが出てきた。気持ちが悪い。なぜそんな場所に?
すぐにどこかへ消えてしまった。
20██年10月12日
またアリが出た。それにおかしなものが見え始めている。
幻覚かもしれない。父に相談したが、聞いてくれなかった。
母にも相談しようとしたが、心配をかけたくないのでやめた。
20██年10月15日
至る所で見たこともない生物を見るようになった。
調べても何も出てこない。
しかも今日もアリが出てきた。
でも勉強は捗ってる。
20██年10月17日
あのアリが出てきて、変なものが見え始めた後からやけに勉強が進む。
天才になった気分だ。変な生物たちはきっと幻覚か何かだろう。
次のテストはいい点が取れる気がする。
20██年10月30日
定期テスト1日目は絶好調。かなりの高得点が見込める。
でも、解いてる途中にやけに視線を感じた。カンニング?
20██年11月12日
定期テストが全部返ってきた。学年2位だ。
これまでで最高の点。████には数点届かなかったけど、次こそは超えられる気がする。
母に褒められた。父は褒めてくれなかったけど、少し嬉しそうにしていた。
次は絶対1位になる。
20██年11月13日
アリが出てこなかった。毎日いたのに。食欲がない。
20██年11月14日
集中力が続かない。どうして。
20██年11月15日
勉強が続かない。アリがいなくなったから?
20██年11月16日
アリがいない。ほかの幻覚もいなくなっていく。
20██年11月17日
きえないで。いやだ。
アリはどこ?いない。
20██年11月18日
完全に見えなくなった。
勉強が続かない。
なんで。
20██年11月20日
なんで。いやだ。つづか(解読不能)
20██年11月21日
いやだ。気持ちが悪い。
20██年11月22日
テスト40点。
あああああああああああああ。
20██年11月25日
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
11月26日午前4時ごろ、山田███氏は自死しました。
この事案は 第三等級不可視生物事案-ibeno一号:ジーニアリによる山田███氏自殺事件 として記録されています。
故・山田███氏がみた幻覚は無気配生物だと推測されています。なぜ無気配生物を知覚できるようになったのかについては、さまざまな説がありますが、██████による可能性が最も高いと推測されています。
故・山田███氏が無気配生物について調べた際に情報が出てこなかった理由は、不可視生物についての情報が一般人に公開されたのが最近であり、当時はほとんど公開されていなかったためです。
近年の研究技術の向上、無気配生物知覚技術の向上、第三等級不可視生物事案-ibeno一号:ジーニアリによる山田███氏自殺事件の発生などによって、詳しい研究が進められ、生態・基本情報が更新されました。
生態・基本情報 (現在)
ジーニアリは体長約2〜6mm程度のアリの外見を有している無気配生物です。全世界に生息していますが、特に日本・韓国・中国などの東アジアに多いです。
高い無気配性を帯びており、無気配生物を知覚できる人間であっても、完全に知覚することは困難です。
ジーニアリは人間の頭部で生活し、人間に思考を活性化させる物質を注入します。
物質を注入された人間は知性・集中力などの著しい向上をみせ、成長意欲が極めて高まります。
その状態に陥った場合、成長することに異常な執着を見せますが、上記した効果によってほとんどの場合著しく成長し、満足感を得ます。
ジーニアリが物質の注入を止めると、人間は極度の自己嫌悪に陥ります。
ジーニアリは嫌悪の感情を捕食します。
根源的感情関連性:嫌悪

このクソ生物が。
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