T-0006-BlacK/インスピクチャ:人の心を動かす絵(プライバシーは守られない)

インスピクチャ 危険度:XX

外見

長方形の薄い身体の四隅にタコのような触手がついた、ネズミのような頭を持つ完全透過性生物です。

生態

世界中で発見されています。空中を泳ぐように飛び回ることができ、基本的に羽虫を、大きい個体は鳥も捕食しています。夜行性なので、電灯や自販機の灯りに群がる羽虫を捕食していることが多いです。
理由は不明ですが、確認された全てのインスピクチャは絵画に張り付いて眠ります。必然的に、インスピクチャが最も多く発見される場所は美術館や絵画展です。インスピクチャが張り付いている絵画(以下、寝床)はケース等によって守られていないものが選ばれることが多いですが、稀にケース内の絵画に張り付いている個体が確認されています。どのようにしてケース内に侵入したのかは不明です。
不思議なことに、寝床を鑑賞した人間は、直前の精神状態に関係なく感情が変化します。寝床を一瞬だけ見た場合は何も起こらないため、興味を持って注視することがトリガーになっていると思われます。
また、変化する感情は、寝床にいるインスピクチャの感情が反映されているようで、インスピクチャが楽しい気分であれば鑑賞者も楽しい気分に、悲しい気分であれば鑑賞者も悲しい気分になります。そのため、変化する感情は寝床となっている絵画が与える印象と乖離することがほとんどです。

捕獲方法

絵画を鑑賞した際、不自然に心が動いたと感じたら、インスピクチャが張り付いている可能性があります。攻撃性は無いため素手で抱き抱えて捕獲することが可能です。
現状、インスピクチャが透明化を解除する条件は判明していません。たまに姿が見えることはあれど、その状態で捕食や睡眠を行うことは無いようです。研究のために、インスピクチャには四六時中の観察が必要です。

追記

████/██/██
ここ最近、インスピクチャに鬱とみられる症状が現れています。最初は支部で飼育している個体のみに確認されましたが、やがて野生個体にも症状が現れるようになりました。理由は不明ですが、百匹目の猿現象のような超常現象という説もあります。
これにより、インスピクチャの影響を受けた人間にも鬱が伝播しています。原因は現在調査中ですが、インスピクチャの研究が進めば自ずと答えは見えてくると思われ、観察と研究を続けていきます。

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