A─0001─DAWN/バレットプッピー“禁忌の弾丸”

分類

上記の対応は現在も継続中です。

危険度

XXX

身体特徴

巨大化したライフル弾に顔や目や四肢が融合したような全身像をしています。

体長は1.5m前後、体高は30㎝程度です。

平均的な体重は200kgと非常に重いですが、細い四肢でその胴体を支えています。

体表はギルドメタル(真鍮の一種)で構成されていますが、黒色の塗料で覆われていて、常に光を反射しにくい性質があります。

頭部は流線形状に尖っており、ライフル弾で例えるならばオシーブ(弾頭の流線的な部位)に目と口があります。

眼球は五対あり、広い視野角を補っているとされます。また、口部は体長の三分の一程のサイズ感で大きく歪に裂けており、アリクイのような長い舌も確認されています。牙はありません。

犬のような四肢とサメのような鎌形の背鬣はいりょうも生えており、これは主に威嚇のために用いられます。

上↑︰バレットプッピーのスケッチ図

当該生物の身体構造においては、眼や口部が在する上半身と、四肢や背鬣が目立つ下半身の区別が用いられます。

エコーソナー調査によって、当該生物の下半身内部──全体のライフル弾的な形状から例えるならばケース・キャビティにあたる部位──に五キロ相当の無煙火薬が押し詰められていることが判明しています。

しかし臓器や筋骨は確認されておらず、プロペラントの詰まっていない部位をどう動かしているのかは不明です。

生態

初発見︰バレットプッピーが初めて発見されたのは、日本の▓▓県▓▓エリアに位置していた未知の不可視生物研究機関の施設の跡地です。

放棄されていた当該エリアの探索を調査チームが行った初日、1人の護衛戦闘員がバレットプッピーの初個体と遭遇しました。(事案︰A─0001─DAWN─1)

分布︰現在、バレットプッピーは当該エリアに棲息している、初個体を除いた20匹以外には存在しないとされています。

食性︰火薬を構成するような物質ならば何でも主食とし、舌を用いて舐めるように摂食します。これより体内に含んだ物質は、その腹部(即ち薬莢のような部位)に貯蓄されるとみられています。

⚠発見に至るまでのバレットプッピーは、施設跡地の損壊した武器倉庫内に散乱していた無煙火薬を餌としていました。

補給地の栄養源が枯渇した場合、最も近くにある食料に向かって大規模な移動を開始する習性も判明しています。

ライフサイクル︰成長過程については謎が多く、また睡眠や排泄行動などは現在に至るまで確認されていません。

特殊能力︰バレットプッピーは、同族ではない他の生命体を、未知の方法により感知することが出来ます。

そして、遭遇した対象の大きさが一定のサイズを上回った場合、直ぐ様に飛び交かります。

この“飛び交かり”は腹部を瞬間的に高熱化させ、内部の推進成分を一気に点火させることで行われます。

その際に、推進成分の爆発の規模はTNT火薬換算で約5kg分に及び、初速は秒速340mを超えます。(約マッハ1.0)

また、着弾時には半径2〜3メートル級のクレーターを構成する爆発が発生し、バレットプッピーは死亡します。

↑加速中のバレットプッピー

↑爆発時のバレットプッピー

この捨て身とも思えるような習性について、研究部長は以下のようにコメントしています。


この特性はA─0001─DAWNの自然的な進化が生み出したものではない。
寧ろ、人為が齎した悍ましい呪いだ。

─研究部長

事案︰A─0001─DAWN─1

発生時期︰20▓▓年▓月▓日

場所︰▓▓県▓▓エリア

説明︰事案1は、当該エリアにて行われていた“未知の不可視生物研究機関の跡地”を調査するプロジェクトの最中に発生しました。

当時、調査研究員の護衛を行っていた戦闘部門の戦闘員1人が、最初の個体と遭遇。

その後、バレットプッピーの“飛び交かり”が直撃して致命傷を負いましたが、当支部製の装備により一命は取り留めました。

結果︰これを受けて調査チームは遭遇生物の危険度をXXXクラスに指定後、当該エリアを緊急離脱しました。

記録︰A─0001─DAWN─1

事案1以降、調査はC─0001─DAWN/センターウォッチを用いたチルドウォッチ偵察の路線に切り替えられ、上空からの監視が継続的に行われました。

その際、施設跡の瓦礫から2個のUSBメモリが発見され、両方が回収されました。

1つ目のメモリ(以降メモリAと記述)内にはメッセージが、そして2つ目のメモリ(以降メモリBと記述)内には何枚かの画像が含まれていました。

以下はメモリA内の文章です。

記録︰▓▓─▓▓
日時︰▓▓▓▓▓▓▓
題名︰我等の栄光

遂に成功だ。
ライフル弾と被検体の犬達は上手く適合した。

安全装置の埋め込みも間もなく完了する見込みだ。
後は兵器同然の奴等を使って、崇高なる“計画”を遂行するまでだ。

しかし、上層部には輸送用のトラックを要請しなければならないだろう。決して表の連中にばれてはいけない。

シャドー研究会に永劫の[解読不能な単語]あらんことを。

これを受けて、東雲支部は未知の不可視生物研究機関と思われるシャドー研究会を指定危険組織に認定しています。

また、以下はメモリB内の映像の1つです。(他の画像は機密情報として非公開になっています)

画像上のクラゲのような生物に関する情報について、現在詳しい調査が進められています。

不可視生物生態研究室︰東雲支部

2026/06/02

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