大規模生息域「模倣展示帯」

【概要】

 近年になって存在が発覚した1館あたり約20,000㎡程の博物館や美術館の構造が複数連なった全体面積不明な無人の領域です.
ほぼ全ての部屋が大理石のような床と石膏ボードのような質感の壁で構成されており,内部は窓があるにも関わらず常に薄暗く橙色の照明に照らされています.
館内は展示品が無数に展示されていますが共通のテーマでまとまっていることもあれば剥製群の中に手回し洗濯機が展示されていることもあり一貫性は見られません.
時折発見される窓からは雄大な空の景色が確認できる為この生息域は地上1,000m以上の高さを浮遊していると考えられています.
生息域への侵入方法は確立されていませんが,報告例では強風により吸い込まれたという供述が共通しています.この生息域から脱出する際は破損した展示物が大量に詰め込まれた部屋を探し,クッション材の中に籠ることで強い衝撃と共に瓦礫ごと脱出できます.

【生態系】

 基本的に一般的な博物館・美術館・民俗資料館等に展示されている物品に擬態した超擬態生物による独自の生態系が構築されていますが,稀に骨格のみが視認可能な空中を遊泳する完全透過性生物等も確認されています.無気配生物・異次元生物の報告は存在しませんが,調査が完全ではない為今後発見される可能性も存在します.

【特記事項】

 模倣展示帯内部はガラスケースは存在せず人工物に擬態した超擬態生物が野放しになっている為非常に危険ですが,むやみに近づかない限りその多くは我々に害をなす事はありません.
また,その展示品の全てが超擬態生物というわけでもないようで,持ち帰った展示品の石がただの石だったという例も存在します.
展示品の解説プレートは確認された内の9割ほど設置されていますが,その内容は詳細な物から短く適当なもの,果てはどの言語の文字にも属さない落書きのようなものまで様々です.

最新の研究により,石膏と考えられていた壁材が有機物で構成されていることが判明しました.

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