アテンジョン
危険度:XX
【分布】
美術館や博物館の展示区域にて成体の発見事例が報告されています。
ただし、後述の理由により捕獲・観察には生体センサーの利用、もしくは強化認識能力者による観測が必要です。
【生態】
アテンジョンの特異性は見た目・捕獲行動・展示誤認に分類されます。
【見た目】
アテンジョンは博物館等の展示用什器に酷似した見た目をしています。
模倣形態は様々でこれまでの調査で展示台型や支柱型などの形態が発見・報告されています。
【生物捕獲】
当不可視生物は生物を取り込むことで、まるでその生物が実際に展示されているような「展示スペース」を作り出します。
展示スペースに取り込まれた生物はアテンジョンの形態により異なる反応を示します。例えば水槽型の場合は水槽内で適正生息域での行動パターンを示します。支柱型の場合は剥製になったように動かなくなりますが生体反応は確認できます。
この行動は生命エネルギーを吸い取っていると考えられていますが調査中です。
いずれの形態でも捕獲された生物は死亡すること無く解放されます。
以下にこれまでの発見例と捕らえられた生物の反応を示します。
| 展示台型 | 大理石や木造など素材は多様。 | 自由に動きまわる。 |
| ガラスケース型 | 展示台型にガラスの箱がついたパターン。 | 展示台型より落ち着いた動き。 |
| 支柱型 | 鳥類や化石の展示に用いられる支柱。鉄製。 | 稀に羽ばたくなどはする。 |
| 額縁型 | シンプルな木造から装飾付きなど多様。 | 基本動かない。 |
| パーテーション型 | 部屋を区切る衝立。木製で画鋲が刺さっている。 | 基本動かない。 |
| 水槽型 | アクリル製。サイズ・形状は様々。 | 自由に動きまわる。 |
【展示誤認】
アテンジョンにより作られた展示スペースは一般的な人間には元からある展示品であると錯覚します(当該生態を展示誤認と命名)。展示誤認の効果は展示室以外でも確認されており、例え道路の真ん中に設置しても一般的な人間には違和感を感じることができません。
アテンジョンは分類的には超擬態生物ですが、無気配生物とのハイブリッドでもあると考えられています。
この生態故にアテンジョンの研究には生体センサーを用いた遠隔、または強認識能を持つ職員の担当が必要です。
【捕獲方法】
移動はしないため観測さえ出来れば捕獲は容易です。人間が捕獲されたケースは確認されていませんが念のためフックや開口部に触れないように注意してください。
【備考】
アテンジョンは大規模生息域:「模倣展示帯」での発見事例が多く、当不可視生物の原種がこの大規模生息域にて誕生した可能性があります。
アテンジョンの行動パターンは人間界の博物館や美術館で獲得したものではなく、この大規模生息域にて発達したと考えられており、アテンジョンの行動パターンの解明が期待されています。
追記
20xx/xx/xx:解放後一ヶ月後の実験用マウスの体表にネームプレートの発現が確認されました。解析の結果、アテンジョンの種子であると判明しました。
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