これは弦取山で発見されたゾンビストーンにクローン化しない電子レンジに関する全ての実験記録である。
実験
1.電子レンジに冷凍の鮭の切り身を投入。閉めた瞬間自動で起動し、1分後停止。開けると鮭の切り身が陸に打ち上げられた魚のように跳ね回っていた。水槽に入れたら落ち着いたが5分後死亡確認。
この結果からこの電子レンジは入れられた物を超擬態生物にする装置、又は超擬態生物と推論。
言っておくが仕組みは全く不明である。こんなオーバーテクノロジーでは最早重要なことでは無い。ちなみにその鮭を研究員の1人が焼いて日本酒と食べたが、数時間後に食べていないいくらを嘔吐した。味は変わらないらしい。
2.川辺に落ちていたただの石を投入。同じく自動で起動し、5分後停止。石は動かないままだったが、ゾンビストーンと同じ生態が確認された。
次に手持ち望遠鏡を投入。これも起動時間以外変わらず停止。ツキエンキョウと同じ生態であった。
やはり超擬態生物に変える物のようである。そして道具として使用される超擬態生物の量産の可能性が出てきた。
3.生きたオカダンゴムシを投入。閉じても起動しない。ボタンを押しても動くことはなかった。マネグイの生態も確認されなかったので、どうやら生きているものを変えることはできないようだ。
次にランタンを投入。開けてから確認すると、細い6本の足が開いて、光りながらT2ファージのように動いた。ヴィタンタンのようにならなかったのである程度工夫は必要だろう。
総括
以上の複数実験結果から、電子レンジは仕組みは別として入れられた生きた生物を除く全ての物を超擬態生物に変える存在であることが分かった。また、その変化にはある程度の法則があるがとても厳格であり、一筋縄で簡単にいくものではないようだ。とにかくツキエンキョウだけでも量産が可能になったんだ。他支部に高値で売ってやろう。
翌日午前2時19分監視カメラ
電子レンジを置いていた部屋の扉に次元穴が開放、そこから未確認人型異次元生物が出現しその瞬間監視カメラが故障した。
朝見たときには、電子レンジとその中に入れたもの全てが消えていた。
総括2
あの電子レンジはなんなのか、あの異次元生物は何者か、電子レンジはあの異次元生物の発明品なのか…疑問は尽きないが答えが出ることはあるのだろうかこんな事件に直面するのも不可視生物の研究者である以上仕方ないのかも知れない。
それと、ゾンビストーンは風化や侵食での自然死が多いため防がれているが性質上最悪のシナリオとして地球全てをクローン化した世界の崩壊がある。それもあまりの巨大数となると死なないままそこらじゅうクローン化してシナリオが有り得る話になってしまう。あの電子レンジ及び異次元生物はこの世界をどうしようとしてたのか、考えたくもない。我々茄水支部は安全の為弦取山に残る電子レンジを全て持ち帰るなどの計画を全て中止する。
了。
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