仮危険度:XX
概要:カクレダナは主に世界中のあらゆる棚や引き出し、戸棚など、人間が見落としがちな空間の奥に生息しており、人間が引き出しの奥に詰め込んだ物品を捕食する生物。
人間が「あれ、ここに置いたはずなのに」と探している間、カクレダナは一時的に別の次元へと退避するため、棚をどれだけひっくり返して探しても発見することは不可能である。人間が探すのを諦め、その棚に対する意識が薄れた頃に、稀に元の場所へ物品を吐き出すことがある。※その理由は未だ解明されていない
外見と構造:
本生物は、三次元空間上では「棚の奥の暗がり」としてしか視認できない。しかし実際には、棚の背板(奥の壁)のわずかな隙間、あるいは木目の歪みなどに、異次元へと繋がる「口(または嚢胞)」を固定している。

捕食行動:
人間が棚の奥深くに物品(特に長期間放置されがちな書類、乾物、小物類)を押し込んだ際、その物品を自身の異次元領域へと引き込む。引き込まれた物品がどこへ消失するかは未だ解明されていない。
本生物に対する研究員のメモ
メモ1:「棚の奥のものを取ろうとして、指先が『一瞬、本来の奥行きよりも深く沈み込んだ』ような錯覚を覚えたら、それはカクレダナの口に触れています。彼らは非常に臆病ですが、空腹のときは物品だけでなく、人間の『記憶』すら捕食している可能性があります」
メモ2:本生物の指定が確定危険度ではなく「仮危険度:X」に留まっているのは、その実害の全貌が未だ掴めていないためである。彼らは物品を奪う際、人間の『その物品を引き出しにしまった』という記憶すら同時に捕食している可能性が浮上している。もしこの仮説が正しい場合、私たちは「何をどれだけ奪われたか」を認知することすらできない。被害の総数が隠蔽されている恐れがあるため、確定的な危険度の算出は現時点で不可能。
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