『重大インシデント:absorption-existance』最終報告書

『重大インシデント:absorption-existance』概要

『重大インシデント:absorption-existance』(以下、本件と称する)は2021年8月27日深夜から2021年8月28日早朝にかけて発生した大規模な事故に係る全般の出来事を指すものである。

本件により榮支部の施設が全壊、支部内に居た研究員並びに確保していた生物が全滅という惨事を招いた。

復元した日報や生存した研究員の証言で組み立てた当日の流れである。


 

2021/8/27
  • 07:41
    当日最初の出勤のタイムカードが切られる

    前日の最後の退勤が23:04、防犯カメラにおいても施設内に研究員が居ないことが確認されている。

  • 07:53
    当日最終の出勤のタイムカードが切られる

    当日は研究員4名が全員出勤。体調も良好であったと記録されている。

  • 08:00
    就業開始時刻

    これ以前から仕事にとりかかっている研究員も居た。

  • 08:23
    研究員と██研究員が調査のために外出

    ██地区へ定期調査のために外出。

  • 10:22
    ██研究員が外出

    不可視生物生態研究室 本部への郵便物提出の為と記録される。

    本部へは当日の消印が捺された角2の封筒が二日後に届く。内容はいたって普通のものであった。

    10:34に施設へ戻って来たことが防犯カメラで確認されている。

  • 12:00
    昼休憩

    休憩前に飼育室から出していたすべての不可視生物を戻し、施錠。

    飼育個体数と二重の施錠を研究員二名(いずれも不可視生物を知覚可能)でダブルチェックを行った。

  • 13:00
    午後の業務開始
  • 15:13
    研究員と██研究員が調査より帰還

    調査の結果は「前回から大きな生態の変化はなし」とされる。

    周辺住民にもそれとなく聞きまわったが、山林を主な生息域にする不可視生物が大きく移動していたり、山から下りてきていたりする可能性は今のところ無い。

    XXXに該当するような不可視生物もまだ見かけていませんし、ここの地区は結構平和です。

    でも予算はください。お願いします。

    [2021/8/27 18:51] 榮支部から本部へ送信されたメールより抜粋

  • 17:00
    タイムカード上の退勤時間

    誰も退勤していない。

  • 19:43
    ██研究員と██研究員が外出

    最寄りのコンビニへ夕飯を買いに行ったと供述される。

    20:06に施設へ戻って来る。

    防犯カメラにも複数のレジ袋らしきものを持つ研究員二名が映る。

  • 20:31
    ██研究員が退勤

    退勤が確認されたこの研究員が榮支部の唯一の生存者となる。

  • 20:59
    榮支部の防犯カメラの映像が全て途切れる

    これ以降から明朝にかけて『重大インシデント:absorption-existance』が発生したと結論づけられている。

2021/8/28
  • 07:51
    『重大インシデント:absorption-existance』が発覚

    ██研究員の出勤と共に榮支部の壊滅が発覚。

    建物全体が倒壊あるいは倒壊寸前の状態となっていた為、本部へ通報の後、最寄りの████支部 特殊作戦部門へ派遣要請を送る。

  • 09:14
    研究員三名の死亡が確認される

    当日の内に██研究員の見分による確認も取れ、榮支部では超擬態生物の研究はしていなかったこと、周辺が人間に擬態する超擬態生物の生息域ではないことを踏まえ、遺体は前日出勤していた本人たちであると結論付けられる。

  • 13:22
    榮支部 当該施設の閉鎖が決定される
2021/8/29
  • 榮支部の解散が決定する

    ██研究員は一時的に本部勤務となる。

    また、当該研究員は精神的な保護を理由に榮支部跡地への接近を禁止された。

以上、2021/9/1時点の報告書である。

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