最終報告書
片喰支部とPoliknown支部との共同研究の結果、サカイメカクリヨゴイとヒガンザケの関連性に関してある程度解明するに至りました。
結論から述べれば、ヒガンザケはサカイメカクリヨゴイの霊体と一般的なシロサケとの異種交配によって発生した変種であることが明らかになりました。両種はともに死後霊体化・及び雄へと性転換する特性を持っており、この霊体の状態で生存状態にある個体に干渉しています。
この干渉は大きく二種に大別されます。
死後間もない、もしくは他生物の捕食などによらず体の損傷が少ない形で死亡した、状態の良好な霊体は主に成体との繁殖行動を行います。その結果として誕生する幼体は全て雌として生まれます。これは霊体の呪いによるものだという仮説が挙げられていますが、根拠に乏しいため信頼できる説ではありません。
また死後時間が経過した、もしくは体の損傷が多い形で死亡した、状態の悪い霊体は主に現世に生きる成体によって捕食されます。捕食時にはエラが激しく動く様子を見せ、また成体の体表には人面の模様が現れます。この模様が多いほど死後の霊体化の際にその存在が安定する傾向が見られますが、関係性は不明です。(あるいは呪いである可能性も考えられますが、信頼性に欠けます。)
これら霊体は現世への積極的な干渉が見られるという点で特異です。サカイメカクリヨゴイと通常のコイ、ヒガンザケが通常のサケと交尾した場合は死後に霊体の発生が見られず、霊体のコイ及びヒガンザケと交尾した場合は発生が見られたため、両種は霊体との交尾によって死後の霊体化特性を得ているものと思われます。霊体による交尾は拡大傾向にあり、ヒガンザケの他の異種交配種が片喰支部より報告されています。サカイメカクリヨゴイ霊体の拡大状況は不明ですが、動向には注視が必要です。
またサカイメカクリヨゴイは身の危険を感じた際に体表の模様が変色して自死行動をとるという特徴が知られています。この行動はこれまで死後の霊体の状態を良くするための自発的な行動であるとされてきましたが、近年の研究の結果、霊体がその模様を通じて自死を選ぶように干渉し、あちら側へ引きずり込んでいる可能性も指摘されています。
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この記事は 喰み と Poliknown2 の共著です。